ひと・こと・わざ

諺などのキーワードから人文系研究を紹介するブログ

【千里の道も一歩から】記念すべき初記事

こんにちは。一角羊です。
記念すべき初記事です。

「初回」という言葉から真っ先に思い付いた故事成語、【千里の道も一歩から】を取り上げてみます。
いきなり諺ではないですが、そこはご愛嬌ということで。

 

遠き道のりにも初めの一歩がある。
大きな目標を達成するのには、身近なところから取り組む。
そのような意味と捉えています。

まもなく新年度。新しいことを始めてみよう、と考える方もいるかもしれません。
ただ、上手くなるまでに飽きてしまうことも、往々にしてありますよね(このブログも、そうならないように願いつつ...)

 

そこで、活動への興味を増やす方法について調べた研究を紹介します。
上手くできなくても、活動自体を楽しめるよう工夫して、長く続けられるようにする、という応用が期待されます。

Green-Demers, I., Pelletier, L. G., Stewart, D. G., & Gushue, N. R. (1998).
Coping with the less interesting aspects of training: Toward a model of interest and  motivation enhancement in individual sports. Basic and Applied Social Psychology, 20(4), 251-261.
https://doi.org/10.1207/s15324834basp2004_2
(ちなみに上記のリンクは「DOI」と言って、論文に直接アクセスするものです)

 

この研究では、スポーツを題材に、次のような3つの方法が、興味や意欲を高めると主張しています。

  • 自分で「課題」を設定すること
  • 課題に「バリエーション」を持たせること
  • 課題達成の「根拠」をもたせること

ブログ執筆に例えるなら、次のような具合でしょうか。

  • 記事のわかりやすい表現に努める(課題の設定)
  • 1つの記事にかかる時間も早める(課題のバリエーション)
  • そうすると「面白い記事」が「沢山」書けるようになる(根拠)

個人的には、「根拠」を持たせる方法に、可能性を感じます。
単にサブゴールをたてるだけでなく、それに意味があると、自分を納得させるということですね。

ただ、この研究は発表されたのが古いので、新説があるかもしれません。
読者の皆さんの反応等を参考に、新しい研究も探してみるか、考えてみます。

 

それでは、初記事はこのくらいで。
千里よろしく、1000記事に達するまで、頑張れますように。